大学からのお知らせ

芦屋大学公開国際市民講座(講師:朝原宣治氏)」開催

2010年11月20日(土)

2010年11月20日(土)
芦屋大学公開国際市民講座「あきらめなければ夢はかなう」を、本館4階国際会議場に於いて開催いたしました。講師に、日本男子陸上短距離界のパイオニア朝原宣治(あさはら のぶはる)氏をお迎えし、会場は240名を越える参加者で超満員になりました。
まず、朝原氏がこれまで世界の舞台で戦ってこられた陸上人生をDVDで視聴した後、銅メダルを獲得した北京オリンピック男子4×100mリレーについて、テレビなどを観ただけではわからない、その内側を解説していただきました。バトンリレーの影にある駆け引きやチームワークなど、非常に興味深いお話でした。
続いて、ご自身の少年時代から現在に至るまでを時折ユーモアを交えながら楽しくお話いただきました。
「少年時代は洋楽に興味を持ち、海外へのあこがれが芽生えた時期でした。」
「中学時代はハンドボール部に所属し、全国大会に出場しました。いつも暗い顔で走っている陸上部(・・・と当時思ったそうです。)よりも、みんなで力を合わせて戦う球技に魅力を感じたのです。このクラブで大変厳しい練習を体験できたということは後々のためにも良かったと思いますが、指導者の先生について行っただけで練習に取組む姿勢は消極的(受身)でした。それでも、全国大会に行けたという達成感は大きかったと思います。」
「高校時代はその反動で、一番楽そうなクラブに見えた陸上部に入部。中学時代に比べ厳しさはありませんでしたが、自主的に取組み自分で考えて練習する習慣ができました。これも後々のために良かったと思います。」
「大学時代に現在の奥様、奥野史子さんと知り合い、大きな影響と刺激を受けました。彼女は既に世界を舞台に活躍(バルセロナオリンピック シンクロナイズドスイミング デュエット銅メダリスト)していたからです。その後、自分も大学時代に100mと走り幅跳びで日本記録を記録し、ようやく世界を相手に戦うことがイメージできる状況になりました。」
「社会人時代、海外で戦うことを理解し協力してくれた大阪ガスに入社。ドイツを拠点にヨーロッパの大会を転戦しました。まだ20代の前半で海外に出られたことは非常に良かったと思います。特にドイツはヨーロッパで戦うためには、地理的にも環境的にも最適でした。初めてプロコーチの指導を受けたのもドイツです。」
「27歳の時、それまでの無理がたたって左足首を疲労骨折。治療に専念するしかありませんでしたが、結果的にそのことで肉体的・精神的にリセットできたのかもしれません。そして、怪我を乗り越え、競技生活最後と思って臨んだ2004年アテネオリンピックの4×100mリレーで、それまでの日本チーム最高順位である4位入賞。その後、引退も考えましたが、2007年世界陸上が地元大阪で開催されるということから出場を決意。翌年の2008年の北京オリンピックにも出場し、日本男子陸上短距離界初の快挙4×100mリレーで悲願の銅メダルを獲得するに至ります。」

最後に現在のご自身の活動にも言及され、「これまでの自分の経験を次の世代に伝え、国際的に活躍する人になってもらいたい。スポーツを通じて日本の子どもたちを元気にしたい。もっと言えば、スポーツを通じて日本を元気にしたいと思って、いろいろな活動をしています。」という言葉で公開講座を締めくくられました。

朝原宣治(あさはら のぶはる)氏プロフィール:
兵庫県神戸市北区出身、オリンピック4大会(アトランタ、シドニー、アテネ、北京)連続出場。 北京オリンピックメダリスト、世界陸上6回出場。
元男子100m・走り幅跳び日本記録保持者、100m自己記録10秒02(日本歴代2位)、走り幅跳び8m13cm(日本歴代4位)
スポーツクラブ『NOBY TRACK and FIELD CLUB』を主宰。