学生生活・就職就職部からのお知らせ

第10回事業見学会:フロインドリーブ

2012年07月30日(月)

今回は神戸を代表する老舗ベーカリー、「フロインドリーブ」の見学です。初代フロインドリーブ氏が1924年に神戸の地にベーカリーを開業してから長い間伝統を守り続けてきた秘訣をお伺いしました。
甘くいい香りの漂う工場に案内されると、まずは全員手洗いとエアシャワーを行い、キャップをかぶって準備をします。多くのスタッフが一つ一つ手作業で焼き菓子を作り上げていく工程について、冨永工場長より丁寧にご説明頂きました。機械や、また添加物もほとんど使わない手作りの工法は、毎日一定の出来上がりを保つことが非常に難しく、熟練した経験と技術が必要だそうです。途中、思いがけず出来立てのお菓子を試食させていただき、皆その美味しさに頬が緩んでいました。
その後、素敵なカフェに移動し、美味しいお菓子とフルーツたっぷりのミックスジュースを頂きながら、有限会社ジャーマン ホーム ベーカリー H.フロインドリーブ代表取締役社長であるヘラ・フロインドリーブ・上原氏のお話をお伺いしました。同社には本学OBで社長のご子息、上原ハインリッヒ嘉恒氏や向井昌文氏もご勤務されています。クリスマス前後の繁忙期には、当時の本学学生も多くアルバイトとして勤務していたそうです。
1995年の阪神・淡路大震災では大きな被害を受けたそうですが、その後1997年には旧神戸ユニオン教会跡地に店舗・工場を集約し、本店機能を移転しました。教会堂を改築した建物は同年9月文化庁より登録文化財の指定を受け、現在は神戸の新しいランドマークとして多くの人々に親しまれています。雑誌やテレビの取材も多く、ドラマや映画のロケ地として何度も登場しています。その為、移転前に比べ若い男女やファミリー層の顧客が増えたとのことです。参加した学生からは「店舗を拡大していかないのか」、特に留学生からは「中国など海外への進出は考えていないのか」との質問がありましたが、社長は「現在も神戸以外には店舗を持たず、拡大は全く考えていない。全て手作りで品質を維持するためには、これ以上生産量を増やすことはできない」と言われました。「ここにしかない、ここでしか買えないというのも価値の一つ」とおっしゃる社長のまなざしには強い信念が感じられました。「パンは神様がくれた食べ物と言いますが、パン作りは悪魔の仕事と言われるほど、キツイ仕事なんですよ」と社長が教えて下さいましたが、美味しさの秘密には、多くのスタッフの方々が朝早くから一生懸命働かれている努力があるのだということを学生達も知ったことでしょう。最後に伝統的な焼き菓子のお土産も頂き、充実した見学会となりました。伝統を守る厳しさと努力、そして続けることの難しさについて学んだ、非常に貴重な一日でした。