芦屋ソーラーカープロジェクト芦屋大学のソーラーカー

ソーラーカースペック

芦屋大学ソーラーカープロジェクトは、今日まで4台のソーラーカーを開発し、国内外の多くのソーラーカーレースに参加し、数々の優勝を飾っています。
初号車、Sky-Aは、従来研究の調査や先駆者への聞き取り調査などを基に、出力480Wのソーラーカーコンセプトを作り、種々の試行錯誤を経ながら、初めて学内で製作しました。その後、出力を800W、1200Wに強化し、国内外の大会に参加し、好成績を収めました。
2号車、Sky Ace Ⅱは、初号車製作の経験を生かし、高剛性、軽量、低空気抵抗車体を目指して開発しました。国内の大会に参加し、好成績を収めたものの、開発の狙いと違えた剛性不足、重量過多と太陽電池の能力不足のため、上位車両との性能面での劣勢は明らかでした。
2号車の欠点を抜本的に改善しようと開発した車両が3号車、芦屋Sky Ace TIGAです。車両コンセプトは鈴鹿サーキットでのレースを主対象競技と想定した高剛性、軽量車体です。車体とサスペンションの剛性に配慮し、製作過程では、2号車での失敗を生かし各部位ごとに徹底した重量管理を行いました。2000年7月に完成した芦屋Sky Ace TIGAは同年のドリームカップソーラーカーレース鈴鹿で初優勝を飾りました。その後、概観はあまり変わっていないものの、毎年、主に電気系主要コンポーネント(バッテリ、MPPT、太陽電池、モータなど)に大幅な改良を施しながら、国内外の主要競技会で多くの優勝を獲得し、現在の芦屋Sky Ace TIGAの姿になっています。

2008年以降、安全性重視の考え方の基、国内外で新たなカテゴリーの車両規格が次々と発表されました。
この新規格車両製作に関わる問題点を把握するため、その研究題材として製作したのが4号車、芦屋 Sky Ace QUAD です。
2009年のデビュー戦では不完全な状態ながら国内2大会でクラス3位入賞と健闘し、2010年ドリームカップソーラーカーレース鈴鹿では、周回数、ラップタイムと2つの新記録を樹立し、オリンピアクラス初優勝を飾りました。
2号車、Sky Ace Ⅱは車両寸法の縮小、モータの改良などを施し、芦屋Sky Ace Ⅱχと改名して、競技会にも参加していましたが、芦屋 Sky Ace QUAD の完成で現役を引退しました。
現在は、2006年7月から開発を続けているちびっこソーラーカーと共に、小学校訪問授業や環境イベントなどの学習試乗車両として活躍しています。

芦屋大学歴代ソーラーカー

Sky-A 1200
1993年9月完成
Sky-A 800
1993年7月完成
Sky-A 480
1992年10月完成
Sky Ace II
1996年7月完成
芦屋 Sky Ace TIGA
2000年7月完成
芦屋 Sky Ace II x
2005年7月完成
芦屋 Sky Ace QUAD
2009年8月完成
芦屋 Sky Ace FIVE
2011年10月完成

ソーラーカーの製作

芦屋大学におけるソーラーカーの研究開発は、専ら学内において、学生と教職員の共同作業によって行っています。ここでは2000年7月に完成した芦屋大学ソーラーカープロジェクト3代目の車両、芦屋Sky Ace TIGAの製作過程を紹介します。この車両は1997年春、計画に着手し、延べ20名の学生達の協力によって、計画から3年の歳月をかけて完成しました。

ソーラーカー製作工程

  1. 第1工程
    自作した簡易風洞実験装置
  2. 第2工程
    模型による風洞実験
  3. 第3工程
    マスターボディ(雄型)の製作
  4. 第4工程
    雄型(ハッポウウレタンの貼り付け)
  5. 第5工程
    雄型削り出し完了
  6. 第6工程
    雄型完成
  7. 第7工程
    雌型の製作 グラスファイバー積層
  8. 第8工程
    雌型完成(水平断面は雨滴形状)
  9. 第9工程
    アラミドハニカム材の裁断
  10. 第10工程
    ロワーボディの製作(カーボンプリプレグ/アラミドハニカムの貼り付け)
  11. 第11工程
    バキュウムバッグにて真空引
  12. 第12工程
    自作オーブンにてロワーボディの焼き上げ
  13. 第13工程
    ロワーボディ焼き上げ完成
  14. 第14工程
    ロワーボディ重量14kg
  15. 第15工程
    アラミド/アラミドハニカム パネル材 (T=6mm)にてアッパーボディーの製作
  16. 第16工程
    アッパー・ロワーボディ接合
  17. 第17工程
    アッパー・ロワーボディ接合完成
  18. 第18工程
    コンパネによるフレームの仮組
  19. 第19工程
    フレーム完成
  20. 第20工程
    サス取り付け部の加工
  21. 第21工程
    サスペンション取り付け部の補強
  22. 第22工程
    サスの加工アルミ部品
  23. 第23工程
    サスペンション、ステアリング等のアルミ部品の加工
  24. 第24工程
    部品の組み付け
  25. 第25工程
    シャシの完成(前方)
  26. 第26工程
    シャシの完成(後方)
  27. 第27工程
    キャノピーの製作
  28. 第28工程
    キャノピー雌型積層
  29. 第29工程
    キャノピー雌型完成
  30. 第30工程
    キャノピーカーボン貼り付け
  31. 第31工程
    キャノピーバキュウムバッグにて真空引
  32. 第32工程
    キャノピー完成
  33. 第33工程
    ホイールスパッツの製作
  34. 第34工程
    スパッツ雌型にカーボン積層
  35. 第35工程
    バキュウムバグにて真空引完了
  36. 第36工程
    スパッツの焼き上げ
  37. 第37工程
    スパッツ 完成
  38. 第38工程
    後輪スパッツの取り付け
  39. 第39工程
    前輪スパッツの取り付け
  40. 第40工程
    カラーフィルムの貼り付け
  41. 第41工程
    ボディ完成
  42. 第42工程
    太陽電池の貼り付け
  43. 第43工程
    太陽電池の貼り付け
  44. 第44工程
    芦屋 Sky Ace TIGA 完成