学生生活・就職国際交流課からのお知らせ

公開国際市民講座が開催されました。

2010年03月20日(土)

2010年3月20日(土) 14:00~15:30
芦屋大学本館4階国際会議場に於いて、公開国際市民講座「激動する国際社会と日本~私の海外経験とこれからの日本の役割~」が開催され、芦屋市を中心に阪神間から約110名の皆さんにご参加いただきました。
通算5回目となる今回の公開国際市民講座は、現役外務省特命全権大使(関西担当)の田邊隆一(たなべりょういち)氏を講師にお招きし、外務省勤務40年余のほとんどを海外で過された豊富な経験の中から貴重なエピソードを伺いました。
田邊大使は、ドイツ、インドネシア、サウジアラビア、オーストリア、セルビア・モンテネグロ、インド、アフガニスタン、ポーランドなど、世界各国の大使館で勤務され、各地でさまざまな重大事件に当事者として関わってこられました。
1988~90年3回目のドイツ勤務時代にはベルリンの壁が崩壊、東西ドイツが再統一するところを目の当たりにし、1990~92年のサウジアラビア大使館公使在任中には湾岸戦争の勃発、現地邦人の安全確保に奔走するなど、田邊氏の赴任地には歴史的な重大事件が起こるというジンクスができるくらい波乱に満ちた海外勤務生活を送ってこられました。他にも、オーストリア大使館公使の時に旧ユーゴ紛争、インド大使館公使在任中の核実験、東京都外務長(石原都知事の外交顧問)時代には、ワシントン出張中に同時多発テロに遭遇、セルベア・モンテネグロ駐箚全権大使時にはコソヴォ紛争等など、枚挙に暇がありません。そのような波乱の海外勤務の中でも、赴任地の言語の習得を常に心がけることで、現地の人々との心の交流が深まる経験をされたり、紛争などで荒れた国家を建て直すためのインフラ整備などの支援を通じ、日本が友好国として信頼される事の重要性と、実際に日本が海外で感謝され、高く評価されている事例を紹介されました。最後に、「現在の国際社会においては、南半球の貧困問題や中東を中心とするテロの問題等、解決していない問題が数多く存在する。天然資源のほとんどない日本にとって、世界が平和で繁栄していることは極めて重要であり、国際社会の安定こそが日本の生命線。日本は世界から見ると、伝統文化を維持しながら経済発展している素晴らしい国と捉えられている。」と述べられ、講演を締めくくられました。