白江 恒夫

学部 | 臨床教育学部 |
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学科名 | 児童教育学科 |
役職名 | 特任教授 |
保有学位 | 博士(文学) 論文名『祭祀の言語の研究』 |
英文表記 | SHIRAE, Tsuneo |
担当科目
国語概論 子どもの文学Ⅰ
教育の文学(隔年) 教育方法の文学(隔年)
私からのメッセージ
日本最古の書物である『古事記』は、和銅五年(712)に「稽古照今<古(いにしへ)を稽(かむが)へて今(いま)を照(て)らす>」の目的で編纂されました。フルコト(古事・古語)を通して古人の行動や発想を振り返り、それを現代と照らし合わせて取捨選択し、国際社会に通用する日本の国を建設して行こう、と考えたからでしょう。「古典」とは、成立の新旧や洋の東西を問わず、評価の定まった書物を指します。学生という黄金時代に、情報洪水の渦に呑み込まれることなく、先ず古典を求めてしっかりと読み込みましょう。そして、過去から現在へとつながる自分の将来の姿を模索し考えます。そうすると、自分に合った、進むべき「新しい道」が見えてくると思います。
研究・社会活動(書籍)など
主著:『祭祀の言語』(2011〈平成23〉年 和泉書院)。
「祝詞語注」(1995〈平成7〉年~2003〈平成15〉年『甲南大学古代文学研究』2~8号)。
近年の論文・書評等:
「日本語から見た自然と人間の関係」(平成24〈2012〉年 『大阪府医師会報』vol.374)。
「上代における祈りの変容」(2012〈平成24〉年 『宗教研究〈大会紀要〉』375号)。
「巨視・微視兼備の眼差しとつながりの古代史―上田正昭『日本古代史をいかに学ぶか』―」
(2014〈平成26〉年 『波』第538号 新潮社)。
「言霊と祝詞」(2018〈平成30〉年『古代の信仰・祭祀』 竹林舎)。
「大嘗祭『坂枕』考」(令和2〈2020〉年 『藝林』第238号)。
「拝祭される神―神宮と大神神社―」(令和2〈2020〉年 『大美和』第139号)。
「古代中国に於ける教育方法論―『礼記(らいき)』「学記(がっき)」を読む―」(2022〈令和4〉年『芦屋大学論叢』77号)。
編著:『神社とその伝承〈松前健著作集第三巻〉』(1997〈平成9〉年 おうふう)。
『日本神話論Ⅰ〈松前健著作集第九巻〉』(1998〈平成10〉年 おうふう)。
共著:『続大嘗祭の研究』(平成元〈1989〉年 皇學館大学出版部)。
『日本神話事典』(1997〈平成9〉年 大和書房)、等。
所属学会その他:
日本語学会。訓点語学会。木簡学会。日本宗教学会。藝林会、その他。
古事記学会理事(平成6年~令和2年退会迄)。
Chairperson 「日本の宗教詩歌」(2005年3月 第19回国際宗教学宗教史会議世界大会)。
記念講演と対談〈上田正昭博士と共に〉「古語拾遺の再発見―忌部氏の伝承―」
(古典の祭典2015。京都市教育委員会、京都アスニー)。