令和4年度芦屋大学・芦屋大学大学院入学式を挙行しました

2022年04月1日

令和4年度芦屋大学・芦屋大学大学院入学式を挙行しました。

学部生191名・転入学生1名・大学院生7名の合計199名が新たに芦屋大学・芦屋大学大学院の一員となりました。

新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、拡大防止と感染予防のため、時間短縮、新入生・教職員・保護者のご参列は、各御家庭より1名とさせていただき、換気等安全を配慮し福山記念館大ホールにて執り行われました。

式典では、窪田幸子学長と山田英男理事長より式辞が述べられ、また在学生代表の歓迎の辞に、新入生が宣誓で応えました。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!

これから充実した学生生活を過ごし、かけがえのない日々となることを願っています。

 

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令和4年度 芦屋大学・大学院 入学式 学長式辞

 みなさん、芦屋大学、大学院へのご入学おめでとうございます。そして、みなさんを育んでこられ今日という晴れの日を迎えられた、ご家族、保護者の皆様にも、心よりお祝いをもうしあげます。現在も続くコロナのなか、制限つきではあるものの、このように対面での入学式を挙行できることを、ごいっしょに喜びたいと思います。

さて、新入生の皆さんのなかには、学校教員やスポーツの専門家といった明確な目標をもって入学された方も多いことでしょう。しかし一方で、自分が何になりたいのかよくわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?お祝いを述べるにあたり、自分の大学時代を思い返してみました。私は大学を選ぶにあたり、明確な将来像はありませんでした。しかし、まわりから目標設定を求められ、私は英語が好きだから同時通訳になろう、と単純に考え大学を選択しました。しかし、大学生活のなかで、私はそれまでにはで出会うことのなかったようなことの様々な人と知り合い、彼らの生き方に触れました。そして、それまでに読んだことのなかった分野の書物に出会い、さらに大きな広い世界を知りました。そんななかで、当初の将来像が揺らぎ、ある時期目標を失いました。そして私はある先生との出会いによって人生の方向性を大きく変え、研究者の道に進むことになったのですが、振り返ってみるとそのように雑多といえるような様々な経験をした大学の四年間が人生の選択に大きな意味を持ったと思います。

今、みなさんにお伝えしたいのは、未来や目標はこれから自由に見出すことができる、ということです。大学生になられた皆さんは、これから四年間の間、自分の好奇心を十分に広げ、どのような場面にも飛び込む自由という特権を与えられたのです。いろいろな人、書物、映画、舞台、音楽など、新しい世界に積極的に飛び込み、新しいことに、出会い、経験してください。芦屋大学は、一九六四年に開設された半世紀以上の歴史のある大学です。その「建学の精神」は、創立者の福山重一先生のかかげた「人それぞれに天職に生きる」というものです。福山博士のいう天職とは、社会での「自分の居場所」、つまり「やりたいこと」をみつけるということだと私は思います。四年間という時間を有効につかい、積極的に動き、自分のやりたいこと、自分の居場所を見つけましょう。

これまで皆さんは、数多くの「試験」を経験し、悩まされてきたことと思います。試験には必ず正解があり、それを答えることで点数になります。したがって試験対策は、正解を覚えることだったはずです。しかし、大学で求められる学びは、答えが一つとは限りません。正解はいくつもあるかもしれないのです。決して本や論文、先生が講義で話されていることが唯一の真実だとはおもわないでください。むしろ疑ってかかり、自分で情報を集め、考えることが何より大切です。ほかの解釈も、理解もあるかもしれません、それを追求してください。疑問をもつこと、からすべてが始まります。疑問をもったら、きっかけとしてインターネットで調べてみるのもかまいません。でも回答を得た、とそこで止めるのでなく、疑問にかかわる本や論文をみつけ、自分で探索してみてください。そして、その時には大学の教員を利用してください。丁寧な指導が芦屋大学の教育の特徴の一つです。教員は、各々の研究分野の専門家で、いわば学びのプロで、皆さんの「学び」をサポートします。主体的な学びは、知的な探検であり、本当にワクワクするとても楽しいことです。それを大学時代に是非知ってください。それは一生続けることのできる知識に対する態度であり、必ずあなた方の人生の宝になるはずです。

これからの四年間、芦屋大学の主人公は、皆さん、ひとりひとりです。この緑あふれる芦屋の高台にある大学のキャンパスと、魅力溢れる洗練された街でおおいに学び、クラブ活動や友人をつくり、実り多い大学生活を送られることを心から祈り、私の歓迎の言葉とさせていただきます。

令和4年4月1日  芦屋大学学長 窪田 幸子