平成31年度芦屋大学・芦屋大学大学院入学式を挙行しました

2019年04月2日

平成31年度芦屋大学・芦屋大学大学院入学式を挙行しました。

学部生263名・編入学生18名・交換留学生6名・大学院生6名の合計293名が新たに芦屋大学・芦屋大学大学院の一員となりました。

来賓を代表して山中 健 芦屋市長より祝辞を頂戴しました。比嘉悟理事長・学長より式辞が述べられ、また在学生代表の歓迎の辞に、新入生が宣誓で応えました。

また入学生歓迎セレモニーでは、経営教育学部経営教育学科バレエコースと臨床教育学部教育学科ダンスコースの学生による演目が行われ、華やかに新入生の門出をお祝いしました。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!

これから充実した学生生活を過ごし、かけがえのない日々となることを願っています。

 

 

平成31年度 芦屋大学・芦屋大学大学院入学式 式辞

桜の花が咲きはじめ、日々暖かさを増すこの佳き日に、263名の皆さんを芦屋大学56期生、6名を大学院として迎えることになりました。教職員を代表してお祝いを申し上げます。「おめでとうございます」

それぞれの希望を胸に抱き、本学に入学したと思います。まだ目標がはっきり定まっていない人もいると思いますが、この4年間で一緒に、天職を見つけていきましょう。

その夢を実現するサポートをするのが私たち教職員の役割で、同じような経験、立場から助言してくれるのが、皆さんの先輩です。

先輩たちもまた、夢を実現し卒業を迎え、新たな一歩を踏み出して行きました。皆さんにもこの芦屋大学での4年間を充実したものにして、先輩たちのように夢を叶えて欲しいと願っています。

将来の夢の実現に向かい、この4年間、何をすべきか真剣に考え行動をしてほしいと思います。そのためには、自分の夢に必要な専門的知識や教養を修得すること、人間力を培うことが大変重要になると思います。

昨今、人間力という言葉をたびたび耳にする人もいるかもしれませんが、その人間力という言葉の意味を、私の受け持つ「人間力概論」という講義では、いつの時代も人間らしく、お互いの違いを認め、お互いに支え合い、力を合わせ、幸せな社会を創っていく力だと教えています。基本的な事だと思うかもしれませんが、私の経験上、自分から人と深く関わっていかないと養えない能力だと思います。

人間力の中でも、最も重要なのがコミュニケーション力です。相互理解を深め他者との人間関係を良好に築くための能力ですね。相手に理解してもらうためには、まず、相手の意見を聴くことが先決です。傾聴という言葉が表すように、目と耳と心を傾けるということです。それができれば、自ずと相手も寄り添い、理解しようと努力をしてくれるはずです。人との関わりが苦手な人も、続ければ必ず上手く行きます。苦手な人は是非、今日からでも実施してみてください。

協調性も大事ですが、ただ、相手に合わせるだけでは、付和雷同と言って無責任になります。大切なのは、自己を確立し違いを認めて合わせることです。自己を確立するには、考える力が必要です。他人の真似をしたり、マニュアル、手引書通りに考えるのではなく、思考を繰り返し重ね、自分の考えを作ることが、個性的な考え方に繋がり、個性を合わせれば、大きな輪ができ社会全体が幸せになります。

最後は、困難な時にも的確な判断ができる力です。私はその判断力を読書で身につけたと思っています。人生の危機を何度も読書に救われました。苦境に立ち諦めそうになった時、本を読み、主人公や登場人物に自分を重ね、その人物の気持ちに入り込み考える事で、自身も励まされ乗り越える事ができたと思います。今でも、私は年間100冊本を読みます。皆さんも、これから困難な場面に出くわすことがあると思います。本をたくさん読んで、的確な判断力を養い乗り越えてください。

今日から卒業の日までの4年間で、沢山の人に出会い、多くの事を経験すると思います。今日は、これからの芦屋大学での4年間の学生生活に気持ちを躍らせ、楽しみにあれこれ考えながら、希望に満ちた気持ちで1日目をスタートさせて下さい。先ほどお話しした人間力を磨く事を忘れず、大学では授業をただ聞くだけ、教員に教えを請うだけでなく、自らも課題を見つけ、答えを導き出す努力をしてみてください。4年後にはきっとすばらしい人間力が備わっていると思います。日々の皆さんの成長を楽しみにしています。

さて、保護者、ご家族の皆さま、ご子息、ご息女のご入学おめでとうございます。本日より4年間、大切なご子息、ご息女をお預かりいたします。私ども教職員の力は微々たるものですが、全力でサポートして参ります。ご家庭でのサポートと我々教職員のサポートを合わせ大きな力にできればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 最後になりましたが、芦屋市長 山中健様をはじめ、ご来賓の皆様におかれましては、本日ご多忙の折、本学入学式にご列席賜りまして、ありがとうございます。先ほど述べましたような思いで新入生を迎えました。私ども教職員で力の及ばないようなところがありましたら、どうぞご支援いただきますよう、お願い申し上げます。

 令和の時代を迎えることになり、皆さんと教職員が力を合わせ、芦屋大学に新しい歴史を刻み込んで行きましょう。

 新入生の皆さん、この4年間で人間力を磨き、天職を見つけてください。芦屋大学の学生になったことを誇りに、笑顔で実りある学生生活を送れるよう願っています。

以上をもって、みなさんの入学式のお祝いの言葉とします。

                         平成31年4月2日

芦屋大学 学長      比嘉 悟