平成30年度芦屋大学・芦屋大学大学院入学式を挙行しました

2018年04月4日

2018年4月2日(月)

平成30年度芦屋大学・芦屋大学大学院入学式を挙行しました。
学部生242名・大学院生5名の合計247名が新たに芦屋大学・芦屋大学大学院の一員となりました。

比嘉悟理事長・学長より式辞が述べられ、在学生の歓迎の辞に、新入生宣誓で応えました。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!
これから充実した学生生活を過ごし、かけがえのない日々となることを願っています。

平成30年度 芦屋大学・芦屋大学大学院入学式 式辞

自然界の厳しい雨や風、寒さに耐えしのび、今、桜の花が満開になっています。今年度もこうして多くの新入生のみなさんを迎えることになり、教職員一同新たな出会いに期待や希望でいっぱいです。苦境を乗り越え、本日を迎えた君たちを、桜が「輝いているね」と微笑んで迎えてくれているように感じています。入学、おめでとうございます。

 さて、今、君たちは、各々希望を胸に抱き、入学したと拝察しております。将来は学校の先生になり子どもたちに夢を与えたい、企業のトップになりたい。政治家になり日本の国を動かしたい。海外にでて世界で活躍したい。プロ野球、バスケットボールの選手になりたい等、それぞれの夢があると思います。

 この3月には、先輩たちが卒業を迎え、また、君たちのようにそれぞれ持っていた夢を叶えて、新たな道に進んで行きました。

 本学は、創立者、福山重一先生が唱えた、「人それぞれに天職に生きる」が建学の精神です。同じように、中国の唐の時代の詩人・李白は、天は、自分という人間をこの世に生んだ。天が生んだ自分には必ず用、即ち役割が、使命がある。と語っております。人は天から、将来、就く職業を授かってこの世に生まれてきたと解釈されます。そして、その職業を通して、社会に貢献し、人のために生きることが、その人の花を咲かせることに繋がります。

 では、この大学生活をどのように過ごせば、花を咲かせることができるのでしょうか。

 君たちは、まだピンと来ないかもしれませんが、今、生かされていることに感謝することです。自分がここにいるのは両親がいたからであり、その両親にも両親があり、それが連綿と続いて今自分がここにいる。もし、途中で途絶えていたら今の自分がないということを再確認することです。

 そして、今、君たちが入学し、学問に励み、友人とともに楽しい生活を送れることを、当たり前と思わず、両親に感謝することから出発することが、美しい花を咲かせる第1歩です。

現在の自分の環境が「あたりまえ」ではなく、周りの人々の助けや愛情の上に成り立っている事を噛みしめながら、本学で「本気」で学んでください。本気になれば、世界が変わってくる。自分が変わってくる。変わってこない人は、まだ、本気になっていない証拠です。

そうやって、真剣に本気で取り組めば、おのずと結果は伴います。卒業時には自分が目標とする以上の学力や、人間力を身に付けているでしょう。

今後、どのような社会に変化しても、人間力のある人は、通用します。コミュニケーション能力、自主性、協調性、責任感などを備えている人は、臨機応変に対応ができ、どのような場でも評価され、大切にされます。

芦屋大学には、その人間力を磨くための環境や仕掛けがたくさんあります。学校行事に積極的に取り組むもよし、クラブ活動に参加するのも良いでしょう。志を同じくする先輩、後輩とともに高い目標に向かいチャレンジし、厳しい練習を乗り越え、忍耐力、気力、体力が培われます。

 読書も大変効果的です。読書を通して心に栄養を与えてください。私の経験から、読書は、教養を養うために一番重要です。そして、人生の困難な場面では、的確な判断力にもつながります。

そして、社会生活を営む上で人との関わりは外せません。お互いの夢を語り合い、支え合うだけではなく、互いに厳しく鍛えあえる仲間が必要です。私も大学時代1年生の一番辛い時に支えあった仲間がおり、今でも親友として鍛え合っています。

また、私たち教職員は、そんな君たちのそれぞれの夢を実現するためのお手伝いをします。いつでも待っています。もちろん学長室にも気軽に来てください。

 最後に、昨年将棋の永世7冠を獲得した羽生善治氏の言葉を送りたいと思います。「10年、20年、30年同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが、才能だと思う」味わい深い言葉だと思いませんか。

心に夢と理想を持ち、それを実現するために、雨や風に打たれても、飽きずに、気を緩めず、焦らず、謙虚に、心を込めて打ち込んでいく人に、天も使命を教えてくれる。という意味に私は解釈しています。

新入生の君たちが、新しい歴史を刻んでくれることを期待しております。頑張ってください。

さて、保護者、ご家族の皆さまへもお祝いを申し上げます。本日より4年間、大切なご子息、ご息女をお預かりいたします。私たち教職員の力は微々たるものです。しかし、本気で向き合う覚悟でおります。

 皆さまのご家庭の価値観と、私どもの願いを縄目のようにねじり合わせながらご子息、ご息女の成長のために協力して参りたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 最後になりましたが、本日ご出席賜りました、同窓会会長代行の青井様はじめ、ご来賓の皆様、ありがとうございます。今述べましたような思いで新入生を迎えました。私たち教職員で力の及ばないようなところがありましたら、どうぞご支援いただきますよう、お願い申しあげます。

 新入生のみなさん、芦屋大学の学生になったことを誇りに、笑顔で登学し、かけがえのない充実した大学生活を送ってください。

 以上をもって、お祝いの言葉といたします。

平成30年4月2日      

芦屋大学 学長  比嘉 悟