後期授業開始に向けて《学長メッセージ》

在学生、保護者の皆様

新型コロナウイルス感染症が拡がりはじめ半年以上が経過し、全世界では経済のみならず教育にも多大な影響を及ぼすことになりました。
本学では、感染拡大防止のため、皆様のご理解とご協力のもと、前期授業を原則オンライン(web)授業で進めて参りましたが、慣れない環境の中でご不便やご心配をお掛けしたことと思います。コロナ禍において、感染防止に努め、学生や教職員の安全を守りながら、大きなクラスターを発生させる事もなく前期を終えられた事に安堵しています。その一方で、非対面での授業を進める中、コミュニケーションを取る事が困難になっており、特に新入生は新しい出会いがたくさんあるはずのキャンパスライフを過ごせておらず、大変心を痛めております。
さて、後期授業がまもなく開始されますが、ウイルスの脅威はまだ続いています。これから秋そして冬を迎え、また感染が拡大する可能性も考えられる状況で、慎重に学内にて検討してまいりましたが、後期の授業は前期同様に、感染対策に努めオンライン授業と一部対面授業を併用して行うことを決定いたしました。
しかしながら、対面で授業を行う意義や大切さを、前期のオンライン授業を経験したことで再認識させられることになりました。皆さんもまた、友人とともに大学で授業を受けること、キャンパスライフを送ることがどれほど有益な時間であるかを感じられたとことだと思います。そのことを真摯に受け止め、文部科学省および兵庫県のガイドラインに準拠しつつ、学内施設ならびに教室内において3密を避け、感染拡大防止策を十分に講じた上で、一部の実技・実験実習や専門演習等の科目に加え、その他の授業科目も段階的に対面授業を増やしていきたいと考えています。
学生の皆さんにおいては、不安や心配、また友人とのコミュニケーションが減りストレスも多くあるかと思います。私の講義でも常々お伝えしていますが、こういった困難な状況下でも、受け身に過ごすのではなく、是非一人ひとりが、自分なりの最善を模索して欲しいと思います。世界的にもこのような状況になることが頻繁に起こるとは思えません。ピンチをチャンスと捉え、学修の方法や、ITスキルの向上、または情報の収集やコミュニケーションの方法など、本から教養を得るのも一つの学修だと思います。皆さんの若い思考の中には無限大の可能性があります。日々の予防は怠らず、この環境にも負けない気持ちと柔軟な思考を持ち合わせて欲しいと思います。社会に出た時には必ずその経験が皆さんの強みになるはずです。
保護者の皆様におかれましても、ご心配をお掛けしていることと存じます。我々、教職員一同も最善を考えしっかりサポートして参りますので、引き続きご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。

芦 屋 大 学
学長 比嘉  悟