令和5年度 第60回芦屋大学大学院・芦屋大学入学式を挙行しました

2023年04月1日

数年ぶりに出席者数の制限が解除となり、盛大に新入生・来賓・保護者・教職員・在学生により、福山記念館大ホー

ルにて執り行われました。

学部生・編入生・大学院生が新たに芦屋大学・芦屋大学大学院の一員となりました。さらに感染減少により交流が再

開となり、交換留学生4名が同時に入学しました。

式典では、学長と理事長、来賓の方よりお言葉を頂戴し、新入生宣誓に続き、在学生代表が歓迎の辞を述べました。

式終了後には、交換留学生の自己紹介や新入生歓迎セレモニーとして、吹奏楽による演奏やダンス部による演技が披

露され、また、新入生と教員との記念撮影が行われました。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!

これから充実した学生生活を過ごし、かけがえのない日々となることを願っています。

 

令和5年度 入学式 学長式辞

新入生の皆さん、芦屋大学院・芦屋大学へのご入学おめでとうございます。教職員一同、心より歓迎いたします。皆さんを今日までいつくしんでこられた、ご家族、保護者の皆様にも、お祝いを申しあげます。本当におめでとうございます。また、本日は伊藤まい市長をはじめとして、多くのご来賓の皆様にもご列席を賜っております。誠にありがとうございます。

皆さんは、高校生活3年間をずっとパンデミックの不自由な中で過ごしてこられました。ようやく、コロナ禍も終焉がみえてきた今、大学に入られた皆さんの前には、4年間の真っ白な、自由な時間があります。高校時代には制限があり、できなかったことも多く、悔しい思いをされたことと思います。大学では存分に自由に、すばらしい4年間を過ごしていただきたいと思いますし、そのため私たち教職員はしっかりと力を尽くす所存です。

私立大学には、大学ごとに「建学の精神」があります。半世紀以上前にこの大学を建学された創立者の福山重一先生のかかげた芦屋大学の建学の精神は、「人それぞれに天職に生きる」というものです。天職、というのは社会での「自分の居場所」、「自分のやりたいこと」です。皆さんは今日から、ここ芦屋大学で、将来、自分が社会の一員として、どんな場所で何をしたいのか、を見つけてください。

大学生は、4年間という時間を自由に使うことのできる特権階級です。大学時代のような長く自由な時間は、これから先の人生、決して訪れることはありません。しかも皆さんは若く、柔軟な感性を持っています。この貴重な4年間を手にすることのできた特別な皆さんは、そのことを自覚し、是非、有効に、せいいっぱい使ってほしいと思います。芦屋大学の少人数制の教育は、そのような皆さんの試みをしっかりとサポートします。愉しみながら一緒に前に進みましょう。

皆さんはこれから何を学んでも、どこに出かけて、何をみてもかまいません。スポーツや芸術に夢中になり、友人と切磋琢磨することも楽しいでしょう。海外に出ることも再び可能になってきました。在学中に異文化にふれ、多くの人と出会い、異なる環境に身を置いてみて「自分とは異なる常識に出会う」経験はとても重要で、あなた方の世界を広げるものです。そのような身体全部を使った多くの経験を通じて自分の可能性を実感し、皆さんの世界を色鮮やかにカラフルにそめていってほしいと思います。

現在の皆さんは未熟で足りないことだらけのはずです。しかし、それは当たり前ですし、全く問題ではありません。「やりたいこと」、が見えたとき、そこから必要な学びをすればいいのです。これまで皆さんは指示されることを覚えようとしてきたことでしょう。それは「お勉強」です。「お勉強」と、自分が知りたい知識を学ぶこと、は全く異なる経験だと私は思います。私自身、大学に入った当初は、「お勉強」が面白いとはあまり思っていませんでした。大学時代に文化人類学という学問に出会い、そこからさまざまな考え方や、人に出会い、話を聞いたり、本を読んだりすることで、主体的な学びの面白さに魅了されわくわくしました。いったん面白いこと、やりたいことが見えてくると、そこから芋づる式に、学びたいことがみえ、自分の世界もどんどんと広がってきましたし、現在も広がり続けており、わくわくが続いています。あなた方の能力、可能性は未知数です。自分の世界を、わくわくしながら広げていきましょう。

 今日から大学生になる皆さんに、是非大事にしてもらいたいことが二つあります。一つは「好奇心」です。様々なことに関心を寄せ、興味をもち、覗いてみること、面白そうな本を手に取りページを開いていみることです。これまで私を突き動かしてきたのも、究極的にはこの好奇心であったと思います。はじめて見るもの、人、知らないことについての好奇心、これはすべての行動の原動力になります。いろいろなことに疑問をもち、面白がってください。そして、もう一つが「積極性」です。好奇心が発動することに出会ったら、それに自分からすすんでかかわってみましょう。引っ込み思案な方も、まず動いてみてください。どんなことにもまず参加してみてください。それは大学生活、人生を必ず楽しく、ワクワクするものとします。そしてそれは必ず、あなた方の人生の宝になるでしょう。

この美しい芦屋の街の高台にある大学のキャンパスと、魅力溢れる街でおおいに学び、感じ、学生生活を楽しんでください。皆さん、一人ひとりが実り多い大学生活を送られることを心から祈り、私のお祝いの言葉とさせていただきます。

令和五年四月一日
学長 窪田 幸子