日頃より、多くの学びと励ましを頂いている先生方へ、心より感謝申し上げます。

このたび、ささやかながら絵本『ぜんぶ ぼくになる』をかたちにする機会をいただきました。

子どもが自分で選び、手を使って繰り返し挑戦しながら、失敗も成功も含めて「自分になる」過程を描いた物語です。
もともとは、モンテッソーリ教育で見られる子どもの姿に着想を得たものですが、実際に読み聞かせをした際には、教育法を問わず多くの子どもたちから「もっかい、もっかい！」という嬉しい反応をいただき、子どもたちに共通する“内なる力”を感じました。

作中ではあえて「失敗」という言葉を用いていますが、子ども自身は「失敗した」とは感じておらず、
「あ、ちょっとまちがえた！もう一回やってみようっと」――そんな軽やかな感覚で、自然に再挑戦していきます。
その姿を、大人の目線からもあらためて見つめ直したいという思いが、この絵本には込められています。

もしお時間が許しましたら、学内図書館に寄贈しておりますので、ぜひお手に取っていただき、ご感想など頂けましたら幸いです。

今後も、子どもたちの育ちと真摯に向き合う教育・研究を大切にしながら、学びを深めてまいりたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。