令和元年度学位記授与式を挙行しました

2020年03月18日

本学 福山記念館Aホールにて、令和元年度芦屋大学大学院・芦屋大学の学位記授与式を挙行しました。
今年度は新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、拡大防止と感染予防のため、卒業生、修了生とそのご家族の安全を配慮し、様々な対策を実施したうえで執り行われました。

式典では、学位記授与に続き、比嘉悟学長より式辞が贈られ、山田英男理事長よりお祝いと激励の言葉を述べられました。その後は各学科に分かれ、学位記授与が行われました。

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令和元年度 学位記授与式 式辞

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。   

 

令和元年度、芦屋大学、並びに大学院、学位記授与式を挙行できますこと、この上のない喜びでございます。

 この晴れの日を、心待ちにしていました保護者、ご家族の皆様方へ、教職員一同、心よりお祝いを申し上げます。また、ご多忙のおり、ご臨席を賜りました、ご来賓の方々にお礼を申し上げます。ならびに、卒業生を代表して学生会のみなさんより記念品を頂きましたことお礼申し上げます。大学の発展のために活用させて頂きます。

 さて、皆さん、いい表情で輝いていますね。これは、4年間での皆さんの生きざまが、表われてきていると思います。

まず、日々の授業を通して知識や教養を養い、ゼミの研究や卒論制作で、より深い思考力を養いましたね。学園祭やスポーツ大会等では、企画力、協調性、コミニュ二ケーショ力を培ったことと思います。

 さらに部活動でも、人間性を磨くとともに、沢山のクラブが全国大会に出場し、大学の名声を高めてくれました。文化芸術クラブでも、外部発表会などを通じ、連携を深め、芦屋大学の信頼をゆるぎないものにしてくれました。

卒業後の進路では、教員採用試験で12名の現役合格。その他公務員、一般企業など、夢を叶え「なりたい職業」についた人が多くいます。このように、芦屋大学は、社会から求められている人材を養成し、大きな評価をいただいています。 

 さて、皆さんは、これから実社会に出て行きますが、今までに経験をしたことのない時代が訪れると言われています。例えば「Society5.0」という言葉です。これまで人類が歩んできた社会を1.0から順に表わし、現在は、4.0の情報社会と言われています。次は目指すべき未来の姿として、AI(人工知能)に支えられた社会「Society5.0」が提唱され、内閣府や文部科学省は、その時代に求められる人材育成を提言しています。

しかし、私は、どの時代にも適応でき、生涯に渡り、人間らしく生きていく力を養うことが最重要課題と捉えております。

 

人の言う事や情報を鵜呑みにせず、自分の責任で考え、判断し発言し行動することが、人間らしく生きる基本です。社会人として周りから信頼され、評価されることにつながります。また、他人の哀しみや喜びを、自分のこととして思える気持ちをもつこと。人と人が支え合い、違いを認め合って生きていくことが、深い絆に結びつきます。そして、その共感できる心や物事を理解し創造や発想する力、それらを積み重ねることでコミュニケーション力すなわち人間力が備わっていくのです。ロボットにはない力ですね。さらに、失敗や挫折があっても、常に前向きにチャレンジして、失敗を恐れないこと。失敗もまた大切な人生を構成する一部です。実社会に行けば、絶えず試練は待ち構えています。逃げずに勇敢に立ち向かい克服してください。最後は何があっても最終的には大丈夫という自信を自分自身に対して持つことです。

 このような人間性を培うことが、どのような時代が到来しても資格やスキルでは埋められない、社会に適応できる人材に育ちます。これからますます活躍し、会社や社会の中核的な存在になり、平和で住みよい日本、世界を構築してください。

この4年間、自分自身を信じ、天職を探し歩み続けてきた、そんな皆さんは芦屋大学の誇りです。私たちの自慢です。私たちに力を与えてくれました。「ありがとう」

そして、そんな素晴らしい未完の魅力を備えた君たちの卒業を、教職員が心をひとつにしてお祝いを申し上げます。「おめでとうございます。」

               令和2年3月7日       

                芦屋大学 学長 比嘉 悟