児童教育学科有志による募金活動

2022年01月12日

 7月3日、静岡を中心に大雨が降り熱海で土石流が発生したニュースがありました。私は、小学校の教員をしているときから子どもたちに、「気づき・考え・行動」できる人になってほしいと話してきました。
芦屋大学の学生にも「気づき・考え・行動」する社会人に育ってほしいと思っています。ニュースを見て、災害に合われた方々に何か支援をすることができないだろうかと考えました。
 7月8日の「教職論」の授業の終わりに、学生に熱海のニュースの話をし、何かボランティア活動をしませんかと呼びかけました。すると、7名の有志の学生が協力を申し出てくれました。空き時間に学生とどんなボランティアができるか話し合い、みんなで募金活動をしようという話になりました。
 7月末から8月は夏休み中で、学生が帰省やアルバイトなどの予定が入っているため、募金活動は9月になってからをすることにしました。
 街頭募金に際し、市民の方が安心して募金に協力できる方法として、赤十字兵庫県支部青年奉仕団に所属しました。

 夏休み中、メンバー全員が大学に集まることができる日に、警察署への道路使用許可の申請、募金箱やポスターの作成をしました。また、26年前の阪神淡路大震災の時に、芦屋市の小学校に勤めておられた児童教育学科の中村整七先生から当時の震災の状況をお聞きしました。阪神淡路大震災では、芦屋市も地震の被害を受け、芦屋市の小学校が避難所となり、全国から多くの支援をいただいたという話を知りました。阪神淡路大震災では、全国から支援を受けて、今の芦屋があります。今度は、我々が支援をしなければならないという気持ちがますます高まりました。

  
 【事前学習】中村整七先生から     【準備作業】
  「阪神淡路大震災」の話         募金箱、ポスター作成

【募金活動】JR芦屋駅からラポルテまでの通路(9月15日)

【募金活動の振り返り】

 街頭募金では、多くの方に協力いただきました。学生は募金に協力してくださった方の心の優しさを身に染みて感じたことだと思います。
 学生たちからは、これまで募金活動をしている姿を見かけても協力することなく素通りしていましたが、これからは、募金活動をしている姿を見かけたら積極的に協力したいと話していました。募金活動を実際にやって、感じた素直な感想だと思います。
 25,174円(JR芦屋駅)、17,091円(大学祭)を赤十字兵庫県支部を通じ、熱海に届けられました。

※この活動は毎日新聞地域ページ(令和3年9月18日)に記事として掲載されました。

                                 児童教育学科 准教授 毛利 康人