Ashiya Topics 教育学科ゼミ紹介「聴覚障がいとは」 教育学科⑱
Ashiya Topics は、芦屋大学の様々な取り組みについてご紹介しています。
今回は、教育学科のゼミで行われた講座についてご報告します。
教育学科 ゼミ紹介
『聴覚障がいとは』
芦屋大学では3年次から「専門演習」(ゼミ)を開講し、専門的な教育や研究を行っていきます。「専門演習Ⅰ」では、卒業論文作成に向けて論文作成に関わる基本事項を学習するとともに、自身のテーマを設定するにあたって様々な知見を広げる取り組みや活動を行います。
竹安ゼミでは、様々な運動や新しいスポーツを体験したり、また、アダプテッド・スポーツに関して調べてディスカッションをしたりしています。これまでの学外でのゼミ活動では、障がい者のスポーツイベント(「アンリミテッド・パラ陸上」や「(障がいのある)子どもの運動会」等)のボランティア活動に参加したりしました。様々な体験(スポーツの体験・パラスポーツ経験者との交流・ボランティア活動など)を通して、スポーツの楽しさやその可能性について追求すること、また、多様性についても考える機会をもつことを大切にしています。
※シラバスはこちら
今回は、講師に梶野 耕佑(かじの こうすけ)様をお迎えし、「聴覚障がいとは」というテーマで講義をしていただき、竹安ゼミのゼミ生8名が受講しました。梶野様は、豊中市生まれで4兄弟の末っ子。生まれつき重度の聴覚障がいがあるそうです。スポーツは小・中学校はサッカー、高校からテニスをされており、趣味は登山(毎年、富士山登頂)ということです。現在は、会社に勤めながら、ボランティアで障がいのある子供たちに対してテニスの指導をされています。また、デフテニスジャパン関西支部と日本ろう者テニス協会の次世代スタッフとして、デフテニス(パラスポーツ)の普及にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。
◇講座の様子
資料(スライドや動画)を用いて、丁寧にわかりやすく説明してくださいました。
◇講座の内容
「聴覚障がいとは」
①聴覚障がいとは?
・聴覚障がいと言っても、人によって様々状態が異なる
・聴覚障がいがあることで、日常生活で困っていること
・補聴器の種類とその役割
②パラスポーツについて
・聴覚障がい者のテニス(デフテニス)について
・他の障がい者スポーツについて(競技種目によって光で合図や指示を出したりする)
③共生社会に向けて
話が出来なくても、口の動きやジェスチャーにより伝えることは可能で、会話や交流はできる。
(聴こえる人の少しの工夫や心がけにより、聴覚障がいのある方ともコミュニケーションを取ることができる。)
④手話の体験
挨拶や日常動作に関する手話
◇受講者のコメント(感想)
・今回の講義を通して、聴覚障がい者の方に対しての正しい接し方を学べて、また、聴こえる状態が人によって異なっていることなどについて知ることができて、よかったと思います。
・手話ができなくても、口の動きやジェスチャーにより会話ができるということを知り、いろいろ参考になりました。
・会話をする際は、手の動きやジェスチャーで表し、口の動きもハッキリしないと伝わりにくい可能性があるので、話す時はわかりやすいようにゆっくり話そうと思いました。
・日常場面でよく使われる手話について、たくさん教えていただき、楽しく体験することができました。
梶野様が全員にプレゼントしてくださった資料
(デフテニスのクリアファイル・手話カードなど)
◇担当教員コメント
聴覚障がいに関して、梶野様よりとても丁寧に教えていただきました。
聴覚障がいのある方への接し方や会話の方法について、具体的に教えていただき、大変勉強になりました。手話ができなくても、口の動きやジェスチャーにより会話ができるということを知り、少しの工夫や心掛けにより、様々な可能性が広がる(障がいのある方との交流や、一緒にスポーツを楽しむことなど)ということを学びました。
また、挨拶や日常生活でよく使う手話についても教えていただき、みんなで楽しく体験することができ、全員にとって大変貴重な機会となりました。
【教員紹介】
竹安 知枝
TAKEYASU,Chie
臨床教育学部
教育学科教授
博士(教育学)
※詳細はこちら
次回の Ashiya Topics にもご期待ください。
これまでの、Ashiya Topics はこちら
さらに芦屋大学を詳しくお知りになりたい方はオープンキャンパスへ
芦屋大学 入試広報部