池田 和三

学部 経営教育学部
学科名 経営教育学科
役職名 特任准教授
英文表記 IKEDA, Kazumi

担当科目

自動車整備技術1-Ⅰ・Ⅱ、自動車工学2-Ⅰ・Ⅱ、エネルギー変換工学1-Ⅰ・Ⅱ、エネルギー変換工学2-Ⅰ・Ⅱ
キャリアデザインⅠ経営⑥、自動車ビジネス経営Ⅱ、自動車法規と検査Ⅰ・Ⅱ、自動車整備実習1-Ⅰ・Ⅱ

私からのメッセージ

一般ユーザーに整備士の仕事を頭の中で描いてくださいというと、たいてい、エンジンやミッションを分解しているイメージになります。しかし、実際に整備士がエンジンを分解することは、年に何度もありません。ミッションに至っては小型車の多くで非分解のCVT(コンティニュスリー・バリアブル・トランスミッション)が採用されていますし、効率を高めるためにAT(オートマチック・トランスミッション)もリビルト品への載せ替えが主流です。また、自動車が昔に比べて長期間使用し続けられているにも関わらず、故障修理自体が減少しており、整備売上額も激減しています。その反面、車検や定期点検は義務化されており、法定需要は販売台数に比例しています。
さて、皆さんは『ダーウィンの進化論』をご存じでしょうか。一般的にこの論では『生き残ったのは強いものではなく、時代の変化に対応できたものだ』と言われており、これを自動車整備士に当てはめると『新車、中古車の販売やレンタカー、リースのノウハウ』を持ち『任意保険の知識』『経理関係の知識』等のスキルを培えば、整備技術・知識のある整備士はまさに『鬼に金棒』であり、自動車業界で時代の変化に対応出来る得難い人材として重宝されることは間違いありません。
そんな整備士も会社では組織の一員です。お客様に接するのと同じように、社内での人間関係が構築出来るコミュニケーションスキルが高いことはとても大事なファクターで整備技術・知識と同じように広く求められるものです。
また、自動車整備士にとって『道路運送車両法』はもちろん、『リサイクル法』や『個人情報保護法』等々50以上もの必要不可欠な関係法令もあります。
法律は大変幅広く、奥も深いことから、授業では自動車に関係する具体的な相談や苦情を用い、その対策とコンプライアンスを学びます。
他に、最近は『自動運転』をはじめ、様々な新しい技術と、システムとして『CASE』や『Maas』といった取り組みもあります。
卒業後に「大学で習った知識が古くて役に立たない」と言われないよう、最新技術やシステムの知識習得を心がけた授業を取り入れます。
このように自動車整備士は冒頭に書いたイメージとは程遠い仕事になりつつあります。もちろん整備技術はとても大事で必要なことですが、自動車業界が必要とするオールマイティな人材として活躍できるよう、ともに学びましょう。

研究・社会活動(書籍)など

整備士が知らないかもしれない整備工場の「法律トラブル事例集」4冊

その他

1級、2級、3級整備士の他、タイヤ整備士等各種自動車整備士指導員資格
低圧電気取扱者指導員資格他